耐える日々~中高年の危機~

 ・・・・・これだけ緊急事態宣言が続けば引退する人も・・・

 4月末から3週間の緊急事態宣言。まさかこの短期間に終息すると信じた人はいないと思うが、またまた延長が決まった。5月31日まで国民の不自由な自粛生活が続くことになった。

 一昨日、三田プリンス(還暦・古希野球チーム)のリーダーから電話が入った。「風呂上りに時間ができたから、君がどうしているかと心配で連絡をした」。携帯を通して元気な声が流れた。リーダーはみんなの運動不足を危惧している。「こんな状況の中、自分でトレーニングできる人は限られる。合同練習すらできない日々が続いたら、こりゃ大変や」といった。

 チームからの情報では5月31日になって緊急事態宣言が解かれ、なおかつ「まん延防止」の策がなければ6月から練習が始まり、兵庫県還暦軟式野球連盟の公式戦は7月から再開されるとのことだった。練習再開が望まれる。体力はもちろんだが、中高年にとってはチームメイトと顔を合わさないことによるストレス、つまり精神的な落ち込みが一層心配になってくる。心身両面で衰えが忍んでくるだろうし、経済的な問題が重なればさらに元気をなくす人が出ても不思議ではない。今を耐えなければならない。

 野球のメンバーも家族も、やはり集まらなければだめだ。先日名古屋から長男夫婦と孫が帰省した。車で帰り、一泊してあわただしく帰名していった。帰ってくるとなると部屋の掃除や買い物で夫婦二人の静かな生活が一変するわけだが、嵐が去ってまた二人になると、家族に言葉はいらない、ただ集うだけでいいのだと、あらためて実感したのだった。家族、野球仲間、友人たちとのコミュニケーションが奪われる新型コロナ禍の中で、今こそ中高年は、目標のある前向きな生活が求められていると思えてならない。

 だが、国のお偉方はわれわれ国民の耐え忍ぶ現状をしっかり把握しているのだろうか?先日、ニュージーランド大手メディア「スタッフ」が感染症の権威である教授のコメントを掲載した。教授は「(東京オリンピックの開催は)オリンピック精神への裏切りだ」「(貧しい国を置いて開催強硬は)フェアプレー精神ではない」と断じている。

 インドでも「ショーは完全に台無しになる」と言っているし、オーストラリアTV「チャンネル7」の大物司会者でミスター・オリンピックと称されるスポーツ報道の第一人者が東京行きを辞退した。さらには5日のワシントン・ポストはIOCのバッハ会長を「ぼったくり男爵」と決めつけて東京オリンピック開催に反対を表明している。

 日本では宇都宮健児氏が提唱した「東京五輪中止署名」(ネット)がわずか3日で24万筆に達したとか。もちろんわたしもスポーツと選手を支援する立場からパソコンのキーをたたいた。「反対します」と。日本が東京オリンピックを中止し、世界で116位といわれるワクチン接種率を向上させて国民を守る、救う、方向へ全力を傾注する日を待ちながら、前向きに生きようと思っている。

 わたしの目は2022年、つまり来年を見つめている。来シーズン、三田プリンスの古希野球は還暦の中心選手たちがめでたく(本人たちにはめでたくないかも?)70歳の仲間入り。充実の布陣で県優勝を目指し、2023年には古希野球の全国優勝を達成する現実的な目標がある。スポーツ・ジムに入会してパワーアップ、バランスの取れた体作りに取り組み始めたのも来シーズンのためである。

 職場ではすばらしい後継者ができて、サービス管理責任者が3人もそろい、1月からは後顧の憂いなく週2回の勤務となる。「先生が辞めたらおれもやめる」と言ってくれる複数の利用者のために週2回は作業を共にする予定。週に2回は野球、2回はドリームボール(職場)、1日は家族サービスで後の2日はライター生活(取材、執筆)。その間にジム。たまにはゴルフ?(経済的な余裕はないが)。茅ケ崎や名古屋の家族訪問も。来年はロサンゼルスから孫たちも帰国が可能となるだろうし、こちらからも飛行機に乗ることになる(マイルだけはたまっているから無料で)。

 家族との交流、野球への参加、ピッチングなどを楽しみにしながら自分を鼓舞し、今年を乗り切らなければ。写真のように、再び全国の野球仲間と交流する日を待ちながら、どこかの無為無策にも「負けてたまるか」と思いを強くする日々である。全国の中高年に安心、安全な生活が訪れることを願いながらの決意表明だった。

シニアの昭和史 独り言 (還暦野球スポコラ改題)

輝くシニア発掘~中高年に励ましを~

0コメント

  • 1000 / 1000