World Series 近し

 ワールド・シリーズといってもMLBの大会ではなく、MSBL(メンズ・シニア・ベースボール・リーグ)が主宰する年齢別の大会のこと。アリゾナの温暖な地で今月中旬から順次年齢別に開催される大会である。わたしが関西国際空港を発つのが10月27日(金)だから、2週間弱でこの田舎のオヤジはロサンゼルス国際空港へ降り立つのだ。

 周囲(地域)では国政選挙と市議会銀選挙が同時投票で実施され、それぞれの候補者が己の人生をかけて戦っている時期に、わたしはアメリカの地で野球をする喜びに心ふるわせているわけだ。のんきと言えばそうなのだが、これは候補者同様に人生のたたかいの一形態である。形の違う人生勝負。

 試合のスケジュールが届いた。もちろん一斉メール。10月30日(月)~11月2日(木)の4日間で6試合組まれている。ユニフォームは「Dodgers」のもの。ベロビーチのドジャータウン(2004,2006年当時)で使用したものを着用すべし、とある。それを聞いた知人は「ドジャースの帽子にダルとマエケンがサインしたのを土産に頼む」と本気で言ってきた。あったらこっちがほしいよ。

 今日のメールでは以下の質問が寄せられた。主にピッチャーとして起用されると思うけど、とサンタモニカに住む歯科医のB・Sさんから。

 1.守備はしたいか? できるか? するとしたら外野か内野か。

 2.どれくらい投げられるか?9イニングは投げられるか?

 3.投げた後のリカバリータイムはどれくらいか?

 4.走りはどうか、速い?遅い?

 5.ピッチャーをしているとき、代走がいるか?

 アメリカの人たちは必ず聞いてくる。約20名のメンバー全員から事前調査をして試合に臨むから、監督が感情で選手起用をする余地がない。彼ら流の民主主義がベースボールの世界でも貫かれている。わたしはいかに答えたか。

 ・外野はけっこう上手。どこでもOK。しかし他の人のチャンスを奪いたくないからなるべく投手に専念。(かっこいい!)

 ・いつも中学生相手に150球くらい投げているからスタミナはOK。みんな驚くと思う。その後にこう書いた。「通常は9イニング完投する。しかしチームの要求がベンチならそれもOKやし、投げるときは何イニングでも、2試合でもOK。(これまたかっこいい)

 ・走りは速くない、遅くもない。普通。(これはアメリカ人に通用するコメントだろうか?大いに疑問)

 ・代走は不要。ピッチャーをしていても走る方がリズム出るから。(言うねえ)

 ベースボールの「草野球」界では当たり前になっている事前調査の報告をした。わたしのアリゾナ行には彼我の野球文化比較という大きな目的もあるのだ。更に今回はもう一つ、わたしが代表を務める障害福祉事業所の「ドリームボール」で縫い上げるエコボール(写真)をロサンゼルスに紹介したい。

 というわけで今回は単なる「遊び」ではなく、視察、研修の色合いが濃い旅ということである。事業所の利用者、スタッフに迷惑をかける旅ではあるが、苦しい言い訳を吐いて渡米準備にかかろうとする、土曜日あさの独り言だった。

 

 

シニアの昭和史 独り言 (還暦野球スポコラ改題)

輝くシニア発掘~中高年に励ましを~

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