組織の運営は「みんなを大切に」

 6月24,25の土日、西脇公園野球場で「神明あかふじ米 第35回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会 北播ブロック大会」と、まあ長ったらしい大会名だが、神戸新聞への掲載も含めその注目度の高い大きなイベントがあった。主管はわれわれ西脇軟式野球協会。

 三木、小野、加東、加西の各市から理事長と審判員各2名が派遣された。日ごろ接する機会の少ない審判たちが一堂に会したわけである。そこでは協会運営や審判技術のノウハウを交換する機会がある。それだけに主管地は気を遣う。雨天時の決断と連絡(早朝5時にはグラウンドへ出向く)、2会場でのスムーズな試合進行など(飲料やお菓子の準備も)、少なからずプレッシャーを感じてしまう。いくら隠そうとしても、主管協会の力量はバレる。

 その点ではうれしいことがあった。2日間とも西脇支部は22名を超える審判理事が集まり、しっかりとした運営を行ってくれた。ながらく副理事長を務めるF氏は「理事長のおかげや」と持ち上げてくれたが、今まで「子どもたちに野球を提供する喜び」だけを心の支えとして、自分の時間を削ってまでも審判活動を継続してくれたすべての役員のおかげである。

 理事長は一人ひとりを大事にする、それだけを考えている。すべての情報はオープンにする。連盟員へのマイナス評価は避けて、長所を表面化させる。その点では「優れている」かも知れないが。それは若いときに学んだのではないかな。

 大学4年のときだった。同郷の中央大学法学部生が「おい、墨田区でセツルメント活動をするからおまえも来い」とか、「狭山湖で署名活動がある。手伝ってくれ」、「国民救援会のSさんに会いに行く」などとわたしを誘った。そこでは若い男女学生たちが何事にも意見交換を行ってみんなで方向を決めていた。運動部生活だけの学生生活しか知らない身には、とても新鮮で驚きだった。

 地域で軟式野球を始めたら「いつでも どこでも 誰もがやれるスポーツ活動」を標榜する団体と出会った。「スポーツは国民の権利だ」などという。実際に参加するとチームにやさしい運営がなされていた。気持ちの良い団体だった。当時は「新日本体育連盟」といっていた。大会運営に乗せられて、二度の全国大会で優勝もした。千葉と豊橋。これらの経験が相まって、わたしに組織の構成員を大切にする意識が芽生えて、今日に至っている。

 西脇軟式野球協会員が24、25の連日、20名以上集まった裏にはかつてない盛り上がりがある。「懇親会」だ。51歳の若い審判部長が提案し、さらに若いYさんが担当係としてSNSを駆使して計画してくれた「90分 飲み放題のおいしいお肉コース」。7月中旬に西脇市内で開催予定となっている。審判部長はもうひとつ提案した。「年に一度か二年に一度、みんなで旅行しましょうよ」と。誰かが「日帰りのカニコースは?」すかさず若手が「あかんでカニ食べ始めたらみんな黙るで」と笑って、だから一泊にしようと再提案していた。

 仕事や社会生活のストレスが土日の西脇公園野球場で解消されて、人間的な気持ちを取り戻すことが出来る、そんな野球協会でありたいと思う。協会の未来がかかる「90分 飲み放題のおいしいお肉コース」。期待しながら、若い人たちと野球を通じて交流できる楽しさもたっぷり味わいたいものだ。

 

 

 



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