酷暑の中で日本の未来を考える

  あまりに暑くてたまらない。書くことから遠ざかってしまうくらいの酷暑。地球は確かに変わりつつあるのではないか。そんな中で我が家に3人目の孫が生まれた。

 7月31日、午後3:10、関西国際空港で搭乗を待つわたしたち夫婦に吉報が入った。ロサンゼルスで娘に次女が誕生したのだ。アメリカ時間では、7月30日午後10:37分の誕生だった。産後の娘を補助すべく、70歳の母親は単身ロサンゼルスへ向かったというわけ。

 褐色の肌を持つ長女(われわれの初孫)はミドルネームとして、アメリカ大統領だったリンカーンの名をもらった。リンカーンは、インディアンへの迫害という弱点はあったとしても、1863年、ゲティスバーグで「人民のための 人民による 人民のための政治」を提唱したり、南部における奴隷解放を促すなど、第一級の大統領として評価が高い人物である。

 じーじーとしてはなかなかうれしいネーミングだった。海を渡ったアジア(亜細亜)の子が、日本と亜米利加の架け橋にという願いを込めての「Kaia(海亜)Lincoln Thomas」。次女の名付け親は長女のKaiaだった。両親がいろんな名前を提案すると「ダメ、よくない」と退けて、「Miaがいい」と譲らなかったらしい。そして次女の名は・・・

 黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンにちなんで、「Mia(実亜)Robinson Thomas」。またまたうれしいネーミング。彼女たちがアメリカの地で、リンカーンやジャッキー・ロビンソンが実現を目指した「何か」を理解できる人間として成長してくれたら、Familyとしてこんなに誇れることはない。

 孫の成長にとって、銃社会のアメリカが心配なのだが、日本の未来も危ういと聞いた。先日ある場所で、元高校教諭や物理学の有名な教授の会話に参加する機会があった。話題は異常気象に始まり、日本の未来へ。「先進国の中で日本が最初に崩壊する」、ショッキングな話に全員がうなづいていた。人口の減少、次代の人間を育てていない社会など、聞けばなるほどと納得せざるを得ない状況がある。

 私見を挟めば、政権与党の驕ったウソから続く、日大、日本ボクシング協会、文科省汚職、企業の検査結果改ざん、政治家のいくつかの問題発言など、日本崩壊の芽は確かに存在すると思える。

 ロサンゼルスの孫二人、名古屋の孫ひとり、彼らは、世界や地球の変化をつぶさに観察する時代に生きる。残りの人生を賭けて、少しでも良い社会を残してやりたいと、殊勝なことを考えさせてくれる吉報だった。

  と、書いたのは8月5日(日)のこと、で、今日ロサンゼルスから次女の名前に関して字の変更を知らせてきた。実亜から「未亜」への変更。娘いわく、「Future  of  Asia  and  America」。いいじゃないか、と日本のじーじーはほくそ笑む。   


 


シニアの昭和史 独り言 (還暦野球スポコラ改題)

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