古希野球はストレス解消の妙薬だ
2月25日(月)、7:00ちょうどに自宅を出発、7:20中国自動車道の滝野・社インター着。待望の古希野球初練習試合の日、高速道路でラジオを聴きながら宝塚市を目指す。天候もよく、久々のリラックスタイムに心も踊る。7:50宝塚市スポーツセンターに到着。すぐにトイレへ。腸の活動が活発化してきたのだ。1日前までは珍しく便秘気味だったのに。
便秘の原因は仕事場に在った。わたしが代表を務める障がい者就労支援施設「ドリームボール」がクッキー作りに挑戦し、西脇市の旬菜館出荷者協議会へ初納品する19日を前に多忙を極めていた。素人集団のことでなかなか事がうまく運ばない。併せて19日は市役所応接室で記者発表もある。記者に試食いただくクッキーを作らなければならない、内容を認められて新聞記事になればうれしい、かくして旬菜館も記者発表もわれわれにとっては一代イベントとなった。その中でいつもの快便が姿を消していた。
知人の不幸もあった。16日の朝早く携帯が鳴る。女性の声で「主人が亡くなりました」。15(金)の午後11:48分に息を引き取られたというではないか。4,5日前に市役所前広場をスーツ姿で歩いておられたのに。一つ年上の市議会議員さんが亡くなった。16日の9:30、枕元で手を合わせながら人の一生のはかなさに複雑な感慨を覚えていた。元気だと思っていた人が急に亡くなると、周囲は何ともいえず辛いものだ。
だから25日は一日休みを取って気分転換を図ると決めていた。生きている自分、古希野球でプレーできる身に感謝しながら、宝塚での一日を充実させようと思った。#75のユニフォームを身にまとってハンドルを握っていたら、数日の便秘が嘘のように、見事に解消されてきた。ストレスはあかん、健康の敵はストレス、あらためて痛感するのだった。
練習試合ではストレスを感じないように努めた。なにしろエラーが多い。それは見事なものだ。かといって選手の誰が悪いのでもない、歳なのだから。笑いながら投げていて、2-6で負けた。発見もあった。今シーズンから(一般の軟式野球では昨年度から)軟式ボールが大きく、重く、昔の準硬式球に近くなったから、シュートの握りを変更する必要性に迫られた。変化が大きくなった分、カーブの投げ方も要注意、曲がりすぎるのだ。
古希野球はありがたい。二試合目も出場できる。ショートで四番。ピッチャーやるより楽しいではないか。二つのゴロを軽々と捌いてダブルプレーも達成した。満塁でレフトオーバー、走者一掃の二塁打も打てた。疲れは感じない。上空には飛行機の姿、遠方には高級住宅街、宝ジェンヌの街で野球。試合後は無料の温水シャワーが心地良い。「生きてる、オレは生きている」、深い感動を胸に阪急売布駅前へ。
映画館「シネ・ピピア」入口のバグダッド・カフェでコーヒー、ホットドッグのランチをしながら、小説「メゾン・ド・ポリス2」に目を通す。野球のあと一人の時間。待つことしばし。そこで鑑賞した映画は「女は二度決断する」。ドイツ映画?極右グループのテロで主人と息子を殺された女性の復讐とは・・・。衝撃のラスト場面と主人公のかっこよさが印象的な優れた映画にストレスは完全に吹っ切れて、古希野球に頭を下げながら帰路に着いた。
バスケットボールの指導に情熱を傾ける教え子が焼肉屋で言った。「ぼくにとってバスケは趣味じゃない、使命なんだ」と。わたしもそう思う。野球はわたしの人生そのものになった。古希野球が在るから生きられる、元気でいられる。野球に出会った身をつくづくありがたいと思う宝塚の一日だった。
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