古希野球リーグ戦 開幕!
ものすごく忙しい中で古希野球の開幕を迎えた。野球報告の前に、まずは多忙さの中身を。毎日出勤している「就労継続支援B型ドリームボール」では新規事業として地元産の金ごまといちごを材料とするクッキー作りを始めた。昨年10月からのスタート。
西脇市農林振興課の支援を得て「道の駅」や特産品を集めた「旬彩館」の店頭に並び始めたのが3月。2種類の補助金申請の書類に苦闘したのも2月から3月。設備投資や衛生面での指導など、精神的になかなかハードなクッキーづくりである。
そこへきて3月23~25日は19チームの参加による、第2回CBS全国学童新人大会を開催した。主催は仙台に本部を置く団体ながら、東北からのチームを迎えるのは地元西脇市と多可町。審判体制の準備や会場設営など、これまた「なんで引き受けたんやろ?」とすら思えるプレッシャーがあった。その中でのトレーニング(暗くなってからのランニングやウェイト)は努力を要する作業である。
事業所、スポーツイベント、どちらもこれ!という後継者は見つかっていない。そんなことにも頭を悩ませながら、3月26日、甲子園浜球場で2019年古希野球の開幕を迎えた。結果は2-3の敗戦。甲子園スターズに敗れた。ヨットハーバーに隣接する球場で、わたしは敗戦投手の苦さを味わった。フォームも投球内容もしっくりこない。1,2回は相手打者の打球が内野を超えない、投手へのゴロも多い、カーブがよく曲がるから織り交ぜる速球に威力が増す。それなのに、いつのまにか油断して要所要所に真っすぐを多投していた。
70歳を迎えようとするのに、負けた日は焼酎もご飯も味がない。悔しい。心身の疲労がドッと出る。まるで少年のそれだ。それから1週間、悶々としながら仕事をし、トレーニングを重ね、ピッチングスタイルをさまざまにシュミレーションした。「得意のカーブを柱にする。技巧派じゃない、新しい自分のスタイルをつくる、それにはまず腕の振りが大事だ、自分のカーブは速球同様の腕の振りを必要とする、よし、練習ではとにかくよいストレートに意識を集中するのだ」
第2戦は25日(月曜日)三田谷球場、学童全国大会の最終日だった。試合が終われば少年野球へとんぼ返り、集中しないとけない。また負けるようだと引退?ところが対戦する相手は昨年全勝優勝を飾っている川西ジャガーズ。秋にはわが三田プリンスの投手がめった打ちにあい20点差をつけられた相手だ。自身の草野球人生と、プライドの全てをかけた戦いとなるのは必至。
わたしは初回から自分に暗示をかけ、腕を振りまくった。大小ふたつのカーブは鋭く曲がり、ストレートもシュートもコーナーにビシビシ決まった。いつもはポロポロ落球する捕手のTさんが別人のようなキャッチングだ。安心して腕が振れた。ヴェテランのNさんが先制タイムリー。内野のエラーもなく、チーム全体が初戦とは比較できない動きを見せた。
唯一のピンチもカーブで三振。まったく危なげないピッチングでわたしは、昨年全勝の、強打川西を完封したのだった。捕手のTさんと抱き合い、笑顔弾ける面々と固い握手を交わす試合後の感動。バックネット裏ではOBや故障中の仲間10人以上が姿を見せ、完封試合に花を添えてくれた。
完封から数日が経過したというのに、就寝のベッドの中でも試合の興奮を引きずっている自分がいる。草野球人生の集大成、今からが実力の見せ所だと意気込む70歳。これがあるから生きられる。仕事のストレスも貯まらない。だからチームに感謝する。野球をさせてもらえる環境すべてに感謝する。
第3戦は4月15日(月)だ。今からワクワクしているぜ。
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